ブルーマウンテンとは?ブルーマウンテンは、シドニーの西、約50キロ、車で1時間半-2時間のところにある、シドニー郊外の代表的な観光地。正しくは、「BLUE MOUNTAINS」と複数形、「ブルーマウンテンズ」となる。そのマウンテンズの複数形が表す通り、ブルーマウンテンという山がある訳でなく、この地帯一帯の山々を総称して、「ブルーマウンテンズ」と呼ばれる。一般的に日本人、日本語のガイドブックでは「ブルーマウンテン」と呼ばれているので、ここでは「ブルーマウンテン」と表記する。 ブルーマウンテンは2000年、シドニーオリンピックが行われた年に、ユネスコによって世界自然遺産に指定され、その名を世界に知られるようになった。オーストラリアのグランドキャニオンという別名もあるが、茶色の岩肌がむき出しのグランドキャニオンと比べ、ブルーマウンテンは緑豊かな森が山々、及び谷に広がり、景色はまったく異なるが、地形的には似ているといえる。 ブルーマウンテンへは、シドニーより西へ、「グレートサザンハイウェイ」という高速道路を約1時間弱走り、その有料区間がペンリスという街を過ぎたところで終わり、一般道に変わる。ネピア川を渡った所で平坦な道が山道に変わり、ぐんぐんと高度を上げ、最終的にはブルーマウンテン観光の拠点となる、カトゥーンバの街では、標高1000メートルになる。
ブルーマウンテンの名前の由来ブルーマウンテンの山々、谷は、主にユーカリの木に覆われている。このユーカリの木は、気温が上がると、葉から油分を蒸発させ、その蒸発した油分がブルーマウンテン一帯を青くみせるため、その名前がついた。 ちなみに名前の由来はまったく違うが、ブルーマウンテンと呼ばれる山・地区は、ニュージーランド、アメリカ合衆国、カナダなど世界に8箇所ほどある。その中でも、コーヒーで有名なジャマイカのブルーマウンテンはもっとも有名だ。
ブルーマウンテンの気候ブルーマウンテンは標高約1000メートルのところにあるため、海抜ほぼ0メートルのシドニーと比較すると、高地の分、ブルーマウンテンの気温は低くなる。シドニーと比較した場合、ブルーマウンテンの気温は、4-6度くらい低いと考えれば大丈夫だ。 シドニーの冬は、日本の冬と比較すると温暖であり、一番寒い真冬の7月の気温も、月間平均で最高16℃、最低で8℃だ。ブルーマウンテンはそれより低くなるが、同じ7月で最高9℃、最低で2℃と、氷点下を割ることは、めったにない。 年に一度くらいは、一瞬雪が舞うこともあるが、積雪したり、氷が張ったりすることもない。 下の表は、ブルーマウンテンの観光拠点となる、カトゥーンバの月別最高平均最高気温、最低気温、月間雨量、及びその月で何日間1ミリ以上の雨が降ったかを表にしたもの。ブルーマウンテンを訪れる際に、服装の参考にされると良いだろう。
ブルーマウンテンへの行き方ブルーマウンテンへ行くのには、日帰りでツアーに参加するのが一般的だ。ブルーマウンテンのツアーは、日本語のツアーの他、英語のツアーも沢山あり、どのツアーにするか選択に迷うほど。 ブルーマウンテンの主な観光スポット、スリーシスターズ(エコーポイント)、シーニックワールドだけを回る、半日ツアーの他、ブルーマウンテンのその他の観光スポットも含めてじっくりブルーマウンテンを観光するツアー、動物園とブルーマウンテンがコンボになっているツアー、ブルーマウンテンを更に奥地に入り、ジェノランケーブという鍾乳洞まで行くツアーなど、ブルーマウンテン1日観光も多種多様ある。詳しくは、シドニーのページ、シドニー出発のオプショナルツアーのページを参照のこと。 その他、セントラル駅から列車に乗って、カトゥーンバの駅まで行き、そこからブルーマウンテン観光用のトロリーバスなどを利用することも可能だ。シドニー・セントラル駅より、カトゥーンバの駅までは、約2時間15分程度。料金は、ブルーマウンテン・エクスプローラー・リンクというチケットを購入した場合、往復で大人が$48.80、子供が$19.70となっている。セントラル駅はその名前の通り、多くのラインが発着しているので、少々わかりづらいが、乗らなくてはいけないのは、「ブルーマウンテンズ・ライン」。ブルーマウンテン・エクスプローラー・リンクのチケットは、自動販売機では購入できず、駅の窓口で購入すること。 カトゥーンバに到着してからは、駅の前からトロリーバスが発着しており、1日乗り放題で$20。主なブルーマウンテンの見所を巡回している。チケットは、カトゥーンバの駅を降りて、道路を横断歩道で渡ったところに、チケット売り場がある。 列車のスケジュール(シティレール): http://www.cityrail.info/timetable/index.jsp
ブルーマウンテンの見所ブルーマウンテンでまず絶対に外せないのが2つある。まずは、スリーシスターズを望む、エコーポイント。そして2つ目は、トロッコ列車で有名な、シーニックワールド。何をおいても、この2つは、ブルーマウンテン観光には必須だ。 その他、カトゥーンバの隣の駅、ルーラの街、未舗装の道路を進んでいく穴場のキングス・テーブルランド、2000年のブルーマウンテンが世界自然遺産に登録された時に式典が行われたゴベッツ・リープ、ブルーマウンテンを更に奥地に1時間半ほど行く鍾乳洞、ジェノラン・ケーブなど、ブルーマウンテンには見所が多い。 一般車では入れないような未舗装の道を行くので、4WD車のツアーに参加する必要があるが、土ボタルの生息する洞窟へ行くツアーも人気だ。土ボタルとは、青白い光を放つ虫。真っ暗闇の中、洞窟の天井に、まるで満天の星空、天の川を思い起こすような、幻想的な光を放つ。是非この4WD土ボタルツアーも検討してみると良いだろう。 また、オーストラリア人の国内旅行者には「ブッシュウォーキング」と呼ばれる、森の中を散策するのが人気だ。ブルーマウンテンには数々の、このブッシュウォーキング・コースが設定されており、30分程度の軽いものから、丸1日かかるコースまで、多種多様なコースがある。森の中を森林浴しながら、所々に開ける展望スポット、突然現れる滝など、本格的にブルーマウンテンを味わいたいのであれば、このブッシュウォーキングに挑戦するのもいいだろう。
ブルーマウンテンでの宿泊ブルーマウンテンは、シドニーの避暑地として発展した。そのため、高級ホテルから、比較的廉価なB&B(ベッド&ブレックファースト、民宿みたいなもの)、YHAのホステルなど、多くの宿泊施設がある。 その中でも、ブルーマウンテンのみならず、オーストラリアのリゾートホテルの中でもトップクラスと言われているのが、リリアンフェルズ。シドニー市内にある名門ホテル、オブザバートリーと同系列だ。決して派手さはないホテルだが、本当のホテルの良さがわかる人には、大変評判の良いホテルだ。 カトゥーンバの隣町、ルーラにあるフェアモント・リゾートも高級ホテルとして名高く、併設するゴルフ場ともども、特に週末は大変こみあう。 ただ、日本からの短期旅行者の場合、シドニー滞在が、2泊、3泊という人が多いので、ブルーマウンテンに宿泊するのは、日程的に余裕のある人に限られるだろう。また、日程的に余裕があったとしても、これらのホテルに滞在することを主目的にする人、あるいは本格的に長いコースのブッシュウォーキングをする人を除き、あまりブルーマウンテンに宿泊する必要性はなく、ブルーマウンテンへは、日帰りで訪れれば十分だと思う。 ブルーマウンテン見取り図はこちら
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思ったよりスローでしたが、乗る価値ありです!急斜面に入ったところと、洞窟?内に入って周りが真っ暗になる時がスリルあって楽しかったです。
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