アメリカの料理
アメリカは比較的新しい移民国家、そのため、伝統的な純粋に「アメリカ料理」と呼ばれるものはない。
アメリカ料理といえばハンバーガー、ホットドッグにピザというジャンクフードのイメージが強いが、人種の数だけ料理の種類があり、各国の料理が万国の人々の好みにあるように改善されている。また地域により手に入る食材が異なるため、沿岸地域はシーフード料理が、内陸部は肉料理が食されている。食べられない料理は無い、と言うほど食に関しては恵まれている。
アメリカへ移民達が持ち込み、独自の進化を遂げた料理も多く存在する。例えば、「寿司」。既に日本でも御馴染みになりつつあるが、本来日本の寿司ではあり得ない、「カリフォルニア・ロール」は、アメリカで誕生し、爆発的な人気を得た。このような、伝統的なアメリカ料理ではないが、「アメリカ名物料理」は数多くあるので、それらをここではご紹介する。
ここでは紹介していないが、アメリカは移民国家、その国出身の人々が経営する、各国の本格的な料理を楽しめるレストランも、アメリカ各地・各都市にあるので、是非アメリカ旅行の際には、それらも楽しんでほしい。
バッファロー |
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“バッファローの肉”、と聞くと抵抗を感じる人も少なくないでしょうが、実は臭みも無くとても食べやすい。牛肉と比べると脂肪分が少ないのでカロリーが低く、鉄分が多いので健康に気づかっているアメリカ人に大人気の1品です。レストランではバッファローバーガーやステーキなどが定番メニュー。 |
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ケイジャン料理 |
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フランスのアカディア植民地からアメリカ南部ルイジアナ州に移住した人々が、素朴な家庭料理を地元で入手できる野菜や魚介類を使って料理をしていた。しかしアカディア人の多くは農民で経済的に恵まれていなかった為、長い間自給自足を余儀なくされ、ワニ、カエル、ウサギ、ザリガニなどを捕まえては料理をしていた。『食材に捨てる所はない。』と言う彼らが作った豚の皮を揚げたおやつはCracklinsという名前で販売されている。唐辛子などの香辛料が多く試用されていて、日本ではジャンバラヤ(香辛料がきいた炊き込みご飯)やガンボ(オクラ入りケイジャン風シチュー)が有名。 |
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クレオール料理 |
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伝統的なフランスやスペイン料理のレシピにオクラなどのアフリカの野菜が加わりルイジアナ・クレオール料理となった。アカディア料理が進化したケイジャン料理と比べるとクレオール料理はヨーロッパ色が強く残っている。しかしケイジャン料理とクレオール料理は使用する食材、香辛料、調理法が似ているため線引きが難しく、ジャンバラヤやガンボは共通した料理となっている。 |
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ソウル・フード |
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奴隷制の時代にアフリカから連れてこられた奴隷たちが食していた伝統料理。奴隷達はそれまで口にしていた様な食物ではなく、タンポポやビーツの葉、カラードグリーンなどを与えられていた。それに大農園で捨てられている豚の足、耳、小腸や牛の舌、尻尾を拾い料理し食べていた。日本でも馴染み深い、フライドチキン、コーンブレッド、マカロニ&チーズなども実はこのソールフードである。 |
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寿司 |
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アメリカの定番の寿司は”カリフォルニアロール”(カニカマ、アボカド、キューリ)に”スパイシーツナロール”(マグロを叩いて潰し唐辛子ソース等で味付けしたもの)と言った巻き寿司。その他にもクリームチーズ、海老天、渡りガニなど変わった食材を使った物が人気。ニギリもハマチの上に薄くスライスしたハラペーニョを乗せたり、ビンナガにガーリックポン酢を掛けたりして、生魚を少しでも食べやすくしようと工夫されている。日本の寿司とは違い、SUSHIと思ったほうがいいかもしれない。 |
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カリフォルニア料理 |
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様々な人種が移民しているカリフォルニアで、それぞれの地域の料理法を組み合わした料理がカリフォルニア料理である。特に決まった定義は無いが、和食調のフランス料理やエスニック調のイタリア料理などがある。地元で取れる新鮮な野菜と魚介類をあっさりとヘルシーに味付けした料理は、健康オタクたちに愛されている。 |
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バイキング |
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ラスベガス市内のホテルには必ずあるバイキング。又の名をビュッフェ、バフェと言う。一定の料金を支払った後は、好きなだけ取って食べる事が出来る。ホテルによっては曜日ごとにスペシャル料理があり、金曜日にシーフードを用意しているところが多い。週末はシャンペン・ブランチなどもある。また、寿司屋にある食べ放題は『オール・ユー・キャン・イート(All You Can Eat)』と呼ばれている。 |
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ピザ |
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多くのイタリア人とギリシャ人の移民がいるアメリカ本土ではピザは既にアメリカの定番料理となっている。生地の薄いニューヨーク・スタイル、高さ5cm以上はあるケーキみたいな形のシカゴ・スタイル、四角いデトロイト・スタイル、トマトソースを使わないニューへイブン(コネチカット)スタイル、ヘルシーな素材を使うカリフォルニア・スタイルなどご当地ピザが多数ある。ピザ消費量は1秒に350切れという、アメリカはピザ消費大国だ。 |
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ホットドッグ |
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アメリカ人のホットドッグ消費量は1年に60本と言われているほどの定番メニュー。ホットドッグの上にケチャップとマスタードが定番だが、何種類もの野菜を乗せるシカゴ・ドッグやチリソースが掛かったチリドッグもある。ドジャース球場の『ドジャードッグ』は世界で最も有名なホットドッグと言われている。毎年独立記念日(7月4日)にコニーアイランドで開催されているホットドッグ早食いコンテストでは『ネイサンズ(NATHAN’S)』のホットドッグである。 |
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ハンバーガー |
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平たいひき肉を焼いて野菜やチーズと共にパンに挟んだアメリカの定番メニュー。マクドナルド、ウェンディズの様なファーストフードのお店から高級ステーキ料理店まで色々なお店で楽しむ事が出来る。玉ねぎ、トマト、レタスの定番トッピングから、カボカド、ハラペーニョ、パイナップルと一風変わったトッピングまであるので、色々と試してみたい。 |
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クラムチャウダー
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一般的に知られているのはホワイトソースがベースの『ニューイングランド・クラムチャウダー』。サンフランシスコではボウル状のサワードウ(酸味のあるパン)をくりぬきスープを中にクラムチャウダーをよそったものが有名。その他にもトマトソース・ベースの『マンハッタン(ニューヨーク)クラムチャウダー』や貝からでるダシをいかしたコンソメ・ベースの『ロードアイランド・クラムチャウダー』がある。 |
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ベーグル |
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ドーナッツ状にかたどられた生地を一旦茹でてから焼き上げるので、中はモッチリ、外はカリッとした食感があるパン。玉子、玉ねぎ、ブルーベリー、ゴマ、芥子の実、シナモンレーズンなど味付けられた物もある。クリームチーズを塗ったり、スモークしたサーモンを挟んだりして頂くアメリカの定番朝ごはんです。 |
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サンドイッチ |
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食パンよりもホットドッグのパンの様な細長いパンに具を挟んだものが主流。中にはハム、ターキー、チキン、ステーキ、ミートボール、ツナサラダなど、何でも入れてしまう。野菜をたっぷり入れて作るのでヘルシー料理としても人気が高い。とある大手サンドウィッチ屋のターキーサンドと野菜サンドだけを食べ続けて約110kgの減量に成功した話はあまりにも有名。 |
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